愛とか恋とか、くだらない。
正直に言う。
この作品、設定だけ見たら「はいはい不純系ね」で流す人、絶対いる。
でも実際に読んだら分かる。これはエロ寄り青春でも、甘々ラブコメでもない。
「恋愛が分からないまま、関係だけが進んでしまう高校生の空気感」を、ここまで解像度高く描いたラノベは珍しい。
言い換えるなら――“踏み越えた後の温度”が主役の物語だ。
✏️ 作品概要(あらすじ)
年下幼馴染と、不純な関係を持ってしまった 河合祐真には、ひとつ年下の幼馴染がいた。倉本涼香――親友・晃成の妹だ。祐真にとっても妹のような存在で、高校生になろうと変わらない。そう、思っていた・・・・・・。ある日、晃成がバイト先の先輩に恋をした。「バッカみたい」そう呟く涼香は、恋愛感情が分からないという。そして祐真も、恋愛にトラウマがあった。でも、“そういう”ことには興味がある。「キスって、気持ちいいらしいね?」いけないと分かりつつ、一線を越えてしまった。二人は、ひとつ約束を結ぶ。この不純な関係は『本当に好きな人』ができるまでの期限付き。
✨ 筆者がプッシュする魅力3選
1. 「もう戻れない」関係性を、最初に置く構成
この作品、ズルい。
普通のラブコメが“くっつくまで”を描くのに対して、本作は「一線を越えたあと」から物語を始めてくる。
だから読者は最初から、安心も期待も持てない。
この不安定さが、最後までずっと続く。
2. 不純なのに、ドロドロしきらない絶妙な距離感
関係性は明らかに危ういのに、空気は妙に落ち着いている。期限付き、名前のない関係、恋じゃないという自己暗示。必死に感情を整理しようとする様子が、逆に青臭くてリアル。重くなりきらないからこそ、ズレが際立つ。
3. 恋愛を語らずに進む、人間関係の配置
本作は「恋とは何か」を説明しない。
誰も答えを出さないまま、関係だけが少しずつ動いていく。
登場人物同士の距離や行動の変化が、そのまま物語になる構造。
言葉よりも空気で伝えてくるのが特徴だ。
✅こんな人にオススメ
- 「付き合う前/後」の曖昧な空気が好きな人
- 関係性が壊れるかもしれない緊張感にソワソワしたい人
- 甘さよりも、気まずさ・間の取り方を楽しみたい人