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死亡エンドを回避したギャルゲーのヒロインたちが俺の【日記帳】を読んで秘密を知ったらしい|ラブコメの皮を被った、湿度MAXのサスペンス“日記”ギミック

死亡エンドを回避したギャルゲーのヒロインたちが俺の【日記帳】を読んで秘密を知ったらしい

AWARD NOMINATED
🔥 次にくるライトノベル大賞2025
ノミネート

最初は「はいはい、ギャルゲ転生×ハーレムね」って顔で入ってくる。 次に「え、ヒロイン全員“病んでる”って、重すぎん?」で笑う。 で、気づいたら“日記帳”を中心に、世界観そのものがじわじわ歪んでいく。 ラブコメのテンションで読ませに来て、サスペンスのナイフで心臓をトントンして、最後にタイトル回収で脳内を更地にしてくるタイプのやつだ。 しかも厄介なのが、読み終わったあとに「最初から読み直したくなる」設計で、二周目で違う顔を見せてくる。


✏️ 作品概要(あらすじ)

ヒロインたちが俺を崇拝する危ないヤンデレになってしまった。なぜ……?

「……私はもう君のことしか見えてないから。ずっと一緒にいようね?」
ギャルゲー世界に転生した俺は、ヒロインたちに迫られている。
しかし、一つだけ問題があった。

「ごめんなさい。私を捨てないで。嫌いにならないで」
「私が尽くすのは聡君だけだよ――死ぬまでね」
「聡様。貴方に助けられた御恩は一生をかけてお返しします」

それはヒロイン全員が病んでいるということだ!
一体どうして彼女たちはこうなってしまったのだろうか!?
――ところで、俺の【日記帳】はどこにいったんだ?

✨ 筆者がプッシュする魅力3選

1. 【日記帳】が“恋”を事件に変える

本作の核は【日記帳】である。 主人公・入谷聡が綴っていた記録が、ヒロインたちの行動理由を一気に決定づける。 甘さの裏に、湿度と不穏が張りつき、ラブコメがサスペンスへスライドしていく。

2. 二周目が刺さる構造で、最後が最初に刺さり直す

読み切った瞬間に「え、ちょっと待て」が発生し、冒頭へ戻る導線が敷かれている。 結末が冒頭に繋がる構造、ループめいた感触、タイトル回収の手触りが残る。 一周目の景色と二周目の景色が変わるタイプの構成で、読後に余韻がまとわりつく。

3. 主人公の覚悟と、ヒロインたちの“重さ”が物語の推進力になっている

世界の強制力に抗う話としての苦さがあり、そこから“救い”に見えるものが立ち上がる。 ただし、救いはふわっと優しくは来ない。ヒロインたちの感情が重く、執着が濃く、崇拝めいた熱を帯びる。 この重さが、恋愛の甘さにも、復讐の暗さにも、両方に火をつけて前へ押し出す。

✅こんな人にオススメ

  • ラブコメを踏み台にして、最後にサスペンスの刃を刺してくる構造が好き
  • “ヤンデレ”という単語の圧で入って、湿度と不穏で殴られたい
  • 読み終わったあとに冒頭へ戻って「ここ、こういうことか……」って噛み直したい

※逆に、ヒロイン個々の掘り下げや描写の厚みをじっくり味わいたいタイプだと、テンポや情報の置き方が合わず、物足りなさや読後感の強さが刺さりすぎる可能性がある。

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