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自分を負けヒロインだと思い込んでいるすでに勝利済みの幼馴染|両片思いのすれ違いが、甘さと暴走で限界突破する。

自分を負けヒロインだと思い込んでいるすでに勝利済みの幼馴染

学園ラブコメで、幼馴染同士の両片思いと勘違いが主軸の話である。 この作品は、恋の勝敗を見せるというより、関係性のズレを延々と観察させ続ける。 両想いなのに、当人たちだけが「相手には別の本命がいる」と思い込む。 その誤解がほどけないまま、「付き合う練習」という名目で既成事実を積み上げていく。 読者の立ち位置はわりと早い段階で決まる。ツッコミ役である。 そして気づけば、甘さが積み重なっていく方向に、引き返せなくなる。

✏️ 作品概要(あらすじ)

幼馴染「本命相手との前に…、私でえっちの練習しない?」 主人公「(俺の本命はお前だが!?)」 「十年以上も主人公を想い続けていた幼馴染が、ぽっと出の転校生に負けるなんておかしいでしょ!」 姫宮愛歌は、主人公――奏汰と人生の大半を共に過ごしてきた幼馴染。 ところがある日、見た目が正ヒロインそのものな黒髪美少女転校生が、奏汰に急接近してきて――!? なりふり構っちゃいられない。 はたから見たらおしどり夫婦そのもの、に(頑張って)見せかけてはいるものの、実は恋人同士ですらない状況。 やることだってまだ何にもやってない。やれていない。 転校生は奏汰と“運命の出会い”を果たしており、恋人募集中ときたもんだ。 このままだと、幼馴染(愛歌)は負けヒロインとして、当然居場所が奪われる。だったら――。 「こんなこと私以外としちゃダメよ?」 「付き合う練習」と称して、既成事実を積み上げる! 自称負けヒロインがおくる、“勝利確定済み”ラブコメディ!

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✨ 筆者がプッシュする魅力3選

1. 勝利確定なのに、勘違いで自爆していく構造

本作は「幼馴染が負けるかどうか」を引っ張らない。最初から勝利済みである。 それでも当人たちが互いに誤解しているため、安心感の上で混迷だけが増えていく。 勝っているのに焦る、焦っているのに甘くなる――このズレが、読者をツッコミ席に固定する。

2. いちゃいちゃが一冊まるごと続く“過剰”の体験

一冊を通してイチャイチャが続く、とにかく甘い読書体験が核にある。 しかも距離の縮め方が「大胆だがソフト」な方向に寄っていくため、甘さの密度が落ちにくい。 ニヤニヤしながら読める一方で、甘さの量そのものが読者の体力を試してくる。

3. 第三者が“読者の声”を代行してくれるメリハリ

転校生の存在が、単なる恋敵ではなく、読者に近い視点として機能する。 必要以上にかき回さず、外から状況を見守り、ツッコミの座標を与えてくれる。 甘さ一辺倒になりがちな構造に、観察のテンポを入れてくるのが効いている。

✅こんな人にオススメ

  • 甘さに笑いが混じる距離感を浴びたい人
  • もどかしさをツッコミで受け止める読書が好きな人
  • 安心しながら関係性のズレを追いたい人

⚠️この作品が合わないかもしれない人

  • 糖分の過剰摂取に自信がない人

\まずは冒頭を試し読み/

自分を負けヒロインだと思い込んでいるすでに勝利済みの幼馴染
桜木桜 / Kuro太
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