トリック・オア・デリート。
「トリック・オア・デリート」は
19世紀英国×魔術×ミステリの新境地ラノベ。
「存在が消される」って、設定だけで心がヒュッてなるやつ。 しかも舞台は白霧の魔術都市ロンドン、肩書きは“大英帝国で唯一の魔術師探偵”、隣には「超絶可愛い助手」って自分で言い切るアリシア。 この時点で情報量が渋滞してるのに、やることはガチの推理と、ガチのバトルと、ガチの両想い純愛。 軽口で温度を上げて、真相で温度を落として、最後に感情をぶん投げてくる——そういう作品である。 そして何より、この二人の関係がズルい。探偵と助手で、相棒で、恋で、罪悪感で、献身で、全部が同時進行で絡まっていく。 「ただ事件を解く話」じゃない。エリオットが“取り戻す”ために生きてる話だ。
✏️ 作品概要(あらすじ)
誰も彼女を覚えていない――魔術的殺人に抗う十九世紀英国ファンタジー
魔術都市ロンドン。白霧に覆われるこの街で、エリオットは助手――「違います。超絶可愛い助手、です。アリシアちゃん的には重要なんで」――超絶可愛い助手のアリシアとともに、大英帝国で唯一『魔術師資格を持った探偵』として名を馳せていた。だが魔術師は本来、探偵なんて資格の要らない職業には就かない。全ては失踪した兄を見つけ出し、アリシアの【アンジェリカ】としての人生を取り戻すためだった。
三年前、彼女はエリオットの実兄に殺された。それは世界に存在した痕跡すら消し去る、魔術的な殺人。彼女を救うためエリオットは禁忌を犯し、そして――魔術を失った。血に染まる部屋の中で彼は誓う。
――悪魔に魂をくれてやってもいい、必ず彼女の存在を取り戻す。
✨ 筆者がプッシュする魅力3選
1. ミステリの王道を魔術でねじ曲げる構成
脅迫状、護衛、密室という王道セットを丁寧に並べ、魔術という要素で予測不能なトリックへ変換する。
推理は鮮やかだが、選び取られた結末は切ない。解けたのに心が軽くならない、その後味まで含めて成立している。
2. 探偵と助手であり、人生のパートナーでもある関係性
エリオットは魔術師としての人生を失い、アリシアは罪悪感と献身を抱えて隣に立つ。
軽口を交わすバディでありながら、恋愛だけでは整理できない濃度の純愛が描かれる。距離感が近すぎて、重い。
3. 後半から一気に跳ね上がる終盤力
推理だけでなく、策略と神秘と暴力が前に出てくる。 仇敵との再会と対峙、絶体絶命、真相の開示、絶望と再起——息継ぎポイントを置かずに詰めてくる。 その上で最後に、特大の真実を叩きつけて締める。読了後に戻って確かめたくなるタイプのやつだ。 そしてこの作品の芯は、結局ここに帰ってくる。 「世界か、大切な人か」みたいな究極の問いを前にしても、二人の絆が折れない——その“選び方”が物語を支配している。
✅こんな人にオススメ
- 十九世紀ロンドン×魔術という世界観で、ミステリとバトルを同時に味わいたい人
- 探偵と助手の関係が、軽口のまま深い絆へ沈んでいく物語が好きな人
- 読後に余韻が残り、展開を振り返りたくなる作品を求めている人